53才のリアルタイム リストラ日記

突然 リストラを通告された53才 サラリーマンの物語をリアルタイムでお伝えします。

ほのかな光 - 2020年3月22日

不採用の通知から、数日いろいろな転職サイトなどで求職案件をさがしてみる。知っている会社もあるにはあるが、やはりスタッフレベルの募集案件が多い。自分としてはイチ担当者としてやっていくことに全く抵抗はない。

10数年前、大手IT企業を退職して友人のエンジニアと独立、会社を立ち上げた。まだFacebookもないずっと前、SNSを自分たちでつくってそれを事業がしようとした。マネタイズや日銭を稼ぐこともあまり深く考えず、ただただ若気のいたりで突っ走った。資金繰りがうまく行かず結局2年で解散した。家族やサポートしてくれた人たちに本当にもしわけない気持ちになり、人生で初めて死にたいと思った。

一方で営業もマーケティング経理も自分一人でやった。その時の経験はいまでも自分の中に深く刻まれている。どんな会社でどんな仕事でも自分はすぐ行動を起こせる自信がある。

しかし現実は、転職市場で自分のジョブレベルに求められていることとのズレを感じていた。つまりこのレベルの仕事はかなり限られている。

一方でコロナの影響は予想以上に大きくなりつつあった。

たぶん、もう夏のオリンピックは無理だろう。経済は急激に冷え込んでいくだろう。求人もしかりである。退職金を貯金を考えてどのくらい持ちこたえられるかいつも頭のなかで試算していた。

日曜日、末っ子の散髪に浦安まで出かける。この美容師さんは長男が3歳のころから付き合いがあり、もう20年近い付き合いになる。

予約した時間より少し早くついたので、どうやって時間を潰そうと思っていたら、息子がブックオフに行きたいといった。この子とブックオフにいった覚えはないのだが。

ブックオフに入って、息子は漫画のコーナーに走っていった。

僕は目的もなく店内をうろうろ歩いているとほんの背表紙がキラキラ輝いている2冊の本が並んでいた

1冊は酒井とし夫氏の「どん底からの大逆転」

もう1冊はDaiGo氏の「運は操れる」

2冊の本を手に取り僕はレジへ向かった。

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