53才のリアルタイム リストラ日記

突然 リストラを通告された53才 サラリーマンの物語をリアルタイムでお伝えします。

退職同意 - 2020年4月1日

3月30日 新しいポジションへの社内公募期間がすぎ、退職同意書が送られてきた。すぐに弁護士に書類をスキャンして送った。翌日、弁護士から内容についてのチェックが終わったとメールがあり、秘密事項の開示制限などはあるものの、競合他者への就職など特に不利な条件は書いていなかったので問題ないだろうとの見解をもらった。何か弁護士にものを頼むというのは日頃慣れていないが、今回のような契約書の確認をしてもらうことは大変心強い。ここまで、支払った料金は3万円程度である。自分でいろいろ思い悩むより、あとのトラブル回避も含めて、こういった専門家を自分のサイドの持っておくのは重要だとつくづく思う。

弁護士の確認が終わって退職同意書にサインをする。日付はキリのいいところで4月1日にした。

自分の好きな会社、職場から正式に戦力外通告をうけたのは人生で初めてだった。複雑な気持ちがよぎる。外資系企業で長らく働いてきたので部署がなくなったり、ポジションを失ったりしたことはあったが、だいたい次の仕事をあてがわれ、自分のやりたいことでなく転職をするパターンはあったが、はっきりと放出されるのは初めての経験だった。とはいえ1ヶ月もたつと自分の中での会社愛はみごとに失われてきていて、怒りも感じなくなっていた。

ただ、どのタイミングで、どんな風に会社の仲間や仕事関係の取引先に説明するかが思い浮かばなかった。心がもやもやした。へんなプライドがまだ自分の中に残っていることを認めざるを得なかった。

会社はコロナで完全にオフィスクローズをなっていたので、退職同意書をゆうパックにいれて投函した。そして念のために人事部長、CCに上司をいれ、本日、退職同意書を返送した旨をメールで連絡した。

夜になって上司から、「今週中に引き継ぎの電話会議をしたい。」と退職同意を待っていたかのようなメールが入ってきた。

軽い怒りとともに、やはりこの会社に自分の居場所はもうないことを思い知らされた。

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