53才のリアルタイム リストラ日記

突然 リストラを通告された53才 サラリーマンの物語をリアルタイムでお伝えします。

台湾企業- 2020年4月17日

4月に入ってたまたまだが、二件の台湾企業の求人案件があった。一件はまだ設立2年目のベンチャーでLinkdinからアクセスがあった。一人でマーケティングプログラム全般を設計、実施をする役割だ。日本法人にも日本語の話せる台湾人、中国人が働いているが日本人はこれから雇い始めるようだ。

過去10年ほど前に台湾系企業の求人案件の面接を受けたことがある。個人的には特に台湾の人々は案外欧米化されていて、英語も中国、韓国に比べると普通に扱える人が多いという印象だ。特にモバイルやITの分野での台湾企業のグローバル化は目覚ましい。アメリカ人と面接をして、相手の質問に対して的を得ていない回答をするとそのままスルーされることが多いが、台湾の人々は英語が第二言語だという認識を持って会話をするため、話が理解できないと言い換えたりして相手に意図が伝わるまで話ができるという印象がある。

インタビューは日本で働いている日本語の話せる台湾人Aさんと、台湾在住の採用マネージャーBさんの三者ビデオ通話で実施された。当然英語で行われると思ったのだが、なぜか日本語でAさんと、それをAさんが中国語でBさんに伝えるというインタビューになっていた。雰囲気は悪くなかったがAさんの日本語がそれほど達者でないこともあり、何か話が噛み合わない感じがした。インタビューは1時間ほどで終わり、次のステップについて来週連絡すると言っていたがそれから音沙汰はない。

もう一社は設立15年くらいのIT企業で一度、日本でもビジネスはうまくいったが、参入分野の競争が厳しく一度ビジネスを縮小したが、昨年あたりから増員を再開しているそうだ。このポジションもマーケティング施策を一人でになう役割ということだった。かなり広いビジネスエリアを一人で担当しなければならない割に給与条件もあまりよくなかったので、それほど思いは強くなかったがエージェントがとにかく一回人事と話ようにすすめたので、インタビューをうけた。

4月10日午後、人事の担当者と30分ほどのインタビューをうけるとすぐに次のステップということで日本法人社長との面接になった。エージェントからも、給与条件はもう少し上にできそうだということだったのでインタビューを受けた。

なかなか経験豊かな経営者で話も温度感もあった。インタビューもビデオではあったが1時間以上時間をいただけた。彼からは「うちの営業は若く、経験がないので、ぜひ営業のアドバイザーもになってほしい」とのことだった。ピュアな営業経験は新卒の3年間、家電量販店担当、15年ほど前に外資IT企業での事業開発、起業した2年と一応あったが、営業マネージャーとして働いた経験はほぼほぼない。

もし、就職が決まらず自分で再度独立する。または10年後、会社人を引退して自分で仕事をやる時は営業力が必要になるので腹をくくって「できます」といった。

その後、あっという間に本社役員とのビデオ面接がセットされた。相手はなぜか、アジア地域の営業担当副社長だった。

インタビューで一通り自分のマーケッターとしてのキャリア経験を説明した後、立て続けに彼から質問があった。

「リテールでの営業経験を聞きたい」「店頭にどういうデモスペースを用意したらいいか」「その時どのようにお金を調達するか」全く想定していなかったし、自分の経験に関する質問は一切なかった。

次の日、その会社が出していると思われる求人広告を別の転職エージェントのWebサイトで発見した。

「営業部長兼マーケティング企画担当」

僕が紹介エージェントからもらった求人内容とは全く違う内容になっていた。

数日後、エージェントから「不採用」の連絡があった。正直 驚きはなかったし、がっかりもしなかった。ただ、何か、つかみどころのないもやもや感だけが残った。

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