旅の終わりに - 2020年8月4日
2月の終わりに突然会社から退職勧奨をうけてから5ヶ月、やっと新しい仕事がきまり9月から働くことになった。
自分のなかでは長い旅立った。着地は見えてないまま、このブログでほぼリアルタイムで出来事、思ったことを書き綴ってきた。たぶん全部が終わってそれを思い出して書いていれば、短かったとおもえたかもしれない。
しかし150日の一日一日は本人には思いのほか長く、気持ちの起伏も大きかった。
5ヶ月で得たものは、
・物事にたいしてゼロから一生懸命に勉強する姿勢
・自分を信じて日々、前向きに物事をこなしていく勇気
・本と対話する読書術
・妻と家族からの愛情
失ったもの
・マネージメントから、突然、失業者になるというちっぽけなプライド
(はじめの頃は本当にこの気持ちが胸を締め付けた)
最後の最後に巡り合った仕事は今後10年、20年先から今を考えられる航空宇宙業界というスケールの大きな仕事だった。
今日から、また全力で登って行こう。明るい未来をつくっていくために・・
(終わり)
PS
ブログをお読みいただいてありがとうございました。
このブログはあくまで自分の心を整理するために書いてきました。まったくどういう結末になるのか、想像もできませんでした。
多い日には一日100人を超える人に読んでいただきました。
この記録は数日後に自分でアーカイブして、自分が保持している国家資格キャリアコンサルタントとして、自ら体験したこととして今後のために役立てていきたいと思います。
新しい仕事は始めますが、キャリアコンサルタントの仕事はボランティアとしてこれからも続けていきたいと思います。
それでは、ありがとうございました。
オファー(失業61日目)- 2020年7月31日
お台場のホテルで巣篭もり中だった。時間に縛られず、お腹がすいたら食べ、ねむくなったら寝る。そんな時間を過ごしていた。
夜中に目が覚める。午前2時半、港のオレンジの明かりが綺麗に輝いていた。
窓をあけてバルコニーから海風を入れてみる。涼しくも湿った風が部屋に立ち込めてきた。
iPhoneにメールの着信音がした。明日の朝まではメールを見ずにいるつもりだったが反射的に手にとってしまった。
メールは広告のDMだったが、未読メールの中にリクルーターからのメールが入っていた。タイトルは「Congratulations」、彼からの着信履歴も残っていた。
メールには英語で
「おめでとう。採用が決まったよ。オファーレターは明日出る。ただし週末にサインして入社を承諾して欲しい。有力な候補者がいて、その人も他社を受けている。君がもし入社したい場合はその彼を取りたいらしい。電話をあとでする。」
そう書かれていた。
胸がいっぱいになった。何度も何度もガッツポーズをした。寝付けなくなった。
そのまま窓をあけ海を見ながらメールを何度も見直していた。
午前4時、少し水平線が明るくなってきた。
ランニングシューズを履いて散歩に出かけた。
自由の女神、レインボーブリッジ、砂浜、台場、ガンダム、観覧車、ビックサイト、海の科学館
臨海地区を2時間くらい散歩した。
シャワーを浴びてベットに横になる。頭はぼーっとしているのに寝付けなかった。そのまま「地球の歴史」読み進めた。
昼になって昼食をとっているとメールが入ってきた。
「Dear XXXX...」
日本の会社なのだが英語のオファーレターだった。年俸も十分すぎるくらいだった。リクルーターがいっていた金額の上をいっていた。一応、退職勧奨の時にお世話になった弁護士にレターを送り確認を依頼した。
夜になって弁護士から概ね問題との回答をもらう。ホテルのビジネスセンターをかりてプリント、サインをし、データにスキャンして返信した。
5ヶ月の旅が終わった。
2回目の認定日と巣篭もり(失業60日目)- 2020年7月30日
日本ベンチャーのインタビューから一夜が明けた。
いつものように早朝のウオーキングにでる。頭の中で昨日の様子をひとつずつという思い出してみる。いくつか、ここはよくなかったなという反省が呼びるとともにCEOが最後に言った「ここがあなたの次のキャリアにとっていい場所かどうかよく考えてみて」という言葉が蘇る。これがいい意味で捉えらていいのか、以前、某社の最終面接の時に言われた「あなたのような経験豊かな人がうちの会社で満足できるのか」というコメントとおなじ意味なのか。そんなことが頭をグルグル回って不安を掻き立てた
朝食をとって子供たちを送り出し、2回目の失業保険認定日の手続きのためにハローワークへ向かう。
ハローワークは1ヶ月前より混み合っていた。やはりコロナ禍の影響で失業する人が増えていることを実感させる。報告書に今回は、先日不採用になった外資系企業と昨日面接を受けた会社の応募のことを書いた。ステータスは「不採用」「連絡待ち」である。小1時間ほど待って認定を受ける。
家に帰って明日からの巣篭もりの荷物をまとめる。
一旦、昨日で現在応募している面接の区切りがつき、これからお盆に向けて動きも鈍くなるであろうことから、妻のすすめで明日から3日ほどホテルに籠もって過ごすことにした。
ウイリアム ・ブリッジスの「トランジション」の本にならい、自分を見つめ直すために、時間や日常のルーティンワークを忘れて、好きな音楽を聞き、面接準備やキャリア関連でない好きな本を読み、お腹が空いたら食べて、眠くなったら寝る。そんな生活を3日間過ごすことにした。
現在、都内のホテルは空室はやまほどあって直前だと予約サイトで破格で予約ができる。できれば海の景色を見ながら、食事をとるのも簡単にできるところということでお台場を選んだ。ホテルも幸い一泊1万円強で港側に小さいバルコニーのあるホテルをとることができた。
特に今回、主に読もうと思っている本は、京都大学の地球変動学者 鎌田浩毅教授が数年前に書いた「地球の歴史」という本である。地球という惑星が生まれる遥か前、宇宙が生まれるところから、現代までの地球全史を駆け足でわかりやすく書いてあるという評判の本だった。2年前に買ったのだが上中下巻の上巻で挫折してしまった。
自分の今のことなんてこんな地球の歴史という時間の流れからいったら、ほんの一瞬のまばたき以下のものであるというように思うだろうとの期待値もあって、この本を持っていくことにした。
木曜日、ホテルについて、まずは夕方のお台場の海岸あたりを好きな音楽を聞きながらゆっくり散歩した。何かつきものが落ちたような身軽さを心地よく感じていた。
日が沈んで、ショッピングモールのなかのレストランのテラス席でビールを飲みながら軽く食事をする。平日のお台場はやはりコロナ禍でガラガラ。閉店をしてしまった飲食店も多く見られた。ここ数日、気温も涼しい。青く輝くレインボーブリッジを見ながら海風を楽しんだ。
ホテルに戻って、シャワーをあび、本を手にベッドに転がり込んだ。メールのチェックもせずに、そのまま深い深い眠りについていった。
夜中に目が覚める。午前2時半、港のオレンジの明かりが綺麗に輝いていた。
窓をあけてバルコニーから海風を入れてみる。涼しくも湿った風が部屋に立ち込めてきた。
iPhoneにメールの着信音がした。明日の朝まではメールを見ずにいるつもりだったが反射的に手にとってしまった。
メールは広告のDMだったが、未読メールの中にリクルーターからのメールが入っていた。タイトルは「Congratulations」、彼からの着信履歴も残っていた。
そのあとは朝まで眠れなかった。
日本ベンチャーの外人COO(失業58日目)- 2020年7月28日
7月の4連休はすこしリラックスして過ごした。いつもなら、週明けに予定している日本のベンチャー企業との最終面接にむかって頭から湯気をだすように準備をしているのだが。。。前回も書いたがウイリアム ・ブリッジスの「トランジション」を読んでから少し心が軽くなった。
「20年後の自分から、今の状況を考える」
そんな視点で考えるとあまり切羽つまってはこない。ここまで最終面接で5戦5敗。先週末までは汲々とした心持ちだったが少し余裕がでてきた。
来週の最終面接が終わればとりあえずお盆まで何もなくなる。妻に「トランジション」の話をすると、「少し今の姿勢を変えた方がいいんじゃない。どこか泊まりがけで行ってきたら」と言ってくれた。言葉に甘えて、インタビュー明けから2泊ほど都内某所で巣篭もりすることに決めた。本当はもう少し遠出をしようかとも思っていたが、Go to関連で都外の旅はなかなかストレスがたまるらしい。
4連休はアマゾンプライムでNHKオンデマンドのチャンネルを契約し、なんとなくプロフェッショナル 仕事の流儀を1話から順に見た。月額980円だが、約120話が見れるようだった。10話くらい見終わった後に思ったのは、まったく違う業種のプロの話だが共通点があった。
自分の仕事に向き合い。それを日々突き詰めることで喜びを感じていること。
なんかここ数年こういうひたむきさを忘れていた気がした。もう20年くらいIT業界で仕事をしてきたが、業界が成熟してきたことと自分の仕事のかなりの分量を経験値で回せることで、時代の先端で働いているドキドキ感をもうここ10年ほど失ってきた感じがした。
週明け最終面接をうけるベンチャーは異業種である。とても将来性のある仕事ですごく面白い。ここまで5社のうち3社は、そういったベンチャーだった。だから話題をキャッチアップすべくいろいろな情報を集めて必死に勉強を積み重ねていった。
そして今度はそれを全てやめた。
その業界で働くことをイメージしてドキドキ感を伝えよう。あとは自分のやってきたこと、経験のないことを完結に話していこう。
そんな風に気持ちを切り替えた。
7月28日、朝から蒸し暑い。いつものように5時前に起きてウオーキングに出かける。歩いていると頭の中につぎつぎとスパークするようにビジネスアイデアが浮かんできた。よりによって面接直前の朝に違うことで頭が冴えるとは。。。
ウオーキングからかえって、一気にノートに書き出した。これは保留。あさってからの巣篭もりの時の材料と自分に言い聞かせた。
今日は英語の面接である。このベンチャーのCOOはアメリカ人。このポジションの上司となる人だ。いつもなら、オンライン英会話をすこしウオーミングアップのつもりでこなすのだが今日はなんとなくやめた。ただ音楽を聴きながらリラックスをして午前中を過ごした。面接は会社で13時から、昼前に家を出かけた。
会社につくと外人の人事の女性がやってきて、彼女と1時間くらい面談があった。とても気さくな人だったのでリラックスした感じですすんだ。経歴書にマインドマップインストラクター資格を書いておいたので、マインドマップについての件で盛り上がった。そしてちょうどいい英語面接のウオーミングアップになった。
彼女の後にCOOが入ってきた。長身の年配の男性で田舎の気さくなおじさん風だった。一通り自己紹介と職務経験を話すと、なぜこの会社に興味をもったのか聞かれた。
僕はIT業界に入ったときのドキドキ感とこの業界に感じる同じような魅力。そしてキャリアの第二章として、その感じをもう一度味わってみたいというようなことを話した。
そのあとは、最近見た映画の事「フォー・オール・マンカインド」や「ザ・ファーストマン」などのことで盛り上がった。
そう、この会社は宇宙関係の企業でそのCOOはNASAの出身者だった。
1時間ほどすると彼は「Hold on second(ちょっと待ってて)」といって部屋を出て行った。代わりに入ってきたのは創業者のCEOだった。
彼は細かいことは聞いてこなかった。ただ一つ、「自分の次にキャリアステップにとってこのチームに加わることが本当にいいことでハッピーなのか、よく考えて」といった。
面接は2時間半にわたった。気温のせいもあって頭はオーバーヒート状態だった。
家にまっすぐ帰ってシャワーを浴び、冷たいビールを一気に喉に流し込んだ。
全身に感じるほのかな疲労となにかすっきりした心地よさが自分を包んでいた。
そして創業CEOが問いかけた言葉を頭の中で繰り返していた。
「トランジション」の意味(失業47日目)- 2020年7月16日
悶々と、どうにも暗闇で足踏みをしている気持ちをこらえながら、ウィリアム・ブリッジズの「トランジション」を読んだ。
ブリッジズはもともと英語教師であったが、自分の仕事に意味や目的を見出せず、学校をやめて、キャリアコンサルタントに転職し、キャリア理論家、セミナー講演者として成功をおさめた人物である。この本は、ちょうどその転機を機転に書かれたものであり、70歳になったとき、その振り返りも含め増補されたものである。
いくつか主なポイントを備忘録として残しておく。
・「変化」とは外的状況がかわること、「トランジション」とは心理的に変わることである。
・「トランジション(内的変化)」が起きなければ、変化を受け取れないので新しい転機は機能しない。(結局 今までのことを繰り返す)
この2点から読み解けるのは、今まで会社員として努めてきて、今の転機に何か行動や視点を変えなければ結局あと10年くらいの会社員としての期限に対して、次にすべき行動を先延ばしするだけになるということ。(決して先延ばしすることが悪いことではないが)
そして自分が動揺するのはまだ、ここで起きた変化を受け取れていないという照明かもしれない。
・まず何かの「終わり」があり、次に「始まり」がある。そしてその重要な空白・休養期間が入る。「始まり」の見えないことに苦しむ人も多い。離婚、死、失業などで明らかな苦痛を伴う変化は気付きやすいが、逆に結婚や突然の成功など。いわいる「良い出来事」にともなう困難のショックは見逃されやすい(実は、このパターンの方がおおいのだ)
・人生の午後のトランジション(まさに今の私)は、人生の前半に動機づけられていた「何かを達成すること」への関心が失われ、代わって「心理的、精神的な事柄への関心」が高まっていく。「トランジション」に際しては「能力の発揮」から「個人的な意味への探究」が動機になる状態がある。
・以前の状態を「手放す」ことから「空虚」が生まれるが、「空虚」を過ごすことで「新たなるエネルギーと目的」が生まれ、そこから新しい「存在」がうまれるという周期的なリズムを繰りかえす。
・新たなエネルギーで生まれてくるものそれは新しい仕事ではない。それは自己に対する新しい感覚、自分が対処する新しい現実、自分自身を前進させる新たなアイデアである。
「トランジション」のためにはまず、捨てきることが必要。ここはできていない。そして空虚の時間を味わう。例えば創造的な人間ほど、こういうエネルギーをためる時期に引きこもる。普段のルーティンに埋没せずに違う刺激に触れることが必要。
・このトランジッションの期間での、明らかに非生産的なこの空白の時について、後ろめたく感じる必要はない。従来のやり方以外では反応しにくい一連の刺激をあなたに提示して、あなたを「あなた」にし続けている。だから、あなたは一人になって、一見、無目的な行動をとる。そうすることによってのみ、「自己変容」という重要な内的活動に従事することができるのだ。
この本を読んで気持ちがすごく軽くなった。7月をこのまま駆け抜けて、8月になったら一旦自分のリセットボタンを押し、さまよう期間を味わおう。そうと思った。
夜になって、リクルーターから電話があった。日本ベンチャーの面接結果である。
「次のステージにいってもらいたいと連絡があった。次はCOOです。来週のスケジュールをください」
まだまだ混迷の就職活動である。
暗闇の中の足踏みと「トランジション」(失業46日目 )- 2020年7月15日
先週の日系ベンチャーのアメリカ支社面接から一週間がたった。連絡はまだない。ここ数日、胸が締め付けられる鬱屈した感情が積もってきていた。過去経験からいって、面談の結果連絡に時間がかかった案件でうまく行ったことはない。何かうまくいかなかったいうよりも、他の候補者のほうが進んでいて比較されているというケースがほとんどである。そういった場合は先行者のほうが不利になっていることが多い。面接の印象、特に好印象は時間がたてばたつほど薄れていく。自分が採用する側の立場だったときも総じて同じ感じだった。
昨日も悪夢をみた。ナタをもった得体の知れないものに追いかけられて、必死に逃げ隠れする夢。夜中に、あばれたらしく隣で寝ていた息子に「大丈夫」と声をかけられた。心臓がはげしく高鳴っていた。
ここ数日の感覚は、暗闇で目をつぶってずっと足踏みをしているような感覚だった。また、Stay Homeで自宅勤務をしている妻や、子供たちの食事の用意や洗濯などルーティンワークが一層 空虚感を増幅していた。
いつここから脱せるのだろう?
午後になって、一息ついた妻にいまの気持ちを発作的に打ち明けた。
妻は「ちょっと頑張りすぎじゃないの。仕事探しのことを考えないで別のことを少しやってみたら、せっかく時間があるんだから」
その言葉はなぜか、目から鱗な感じがした。
時間を無理やり自分の中で消化する必要はないんだ。今はこの時間とゆっくりつきあうことができるんだ。心の中でなにかが弾けた。
そしてキャリアコンサルタントの資格勉強のときに心にとまったキャリア理論家のウィリアム・ブリッジスの「トランジション理論」を思い出した。
「終わり〜インターバル〜始まり それは人生の通過点に誰しもが経験すること。」
Kindleストアで著作「トランジション」ダウンロードした。
資格取得勉強の時に要旨について勉強したが原書を読むのは初めてだった。
読み進めていくたびに多くの金言を得た。そしてそれらは彼の経験のみから語っている自己啓発ではなく、キャリア理論家として多くの臨床の結果をまとめ、解釈した内容なので信用ができた。
「この社会は、遥かな高みを目指すように設計されている。そのためにやりたい事、楽しい事を選択することを犠牲にして、高みを目指していき、結果を先送りしていく。そしてある高さに登ったところで自分の夢やのぞみに手が届かなかったとしても、自分はちゃんとやったと正当化し妥協する。そして人生の最終決算日にこんなはずではなかったと自分自身から宣告をうける。一方、自分らしい人生を生き生きした自分を過ごしているの共通点は内なる自分の心の声に耳をかたむけ、その道標にしたがって小さな小径を地道にあるいていく。」
そして彼は尋ねた。
「何かが終わりをつげ、新しい局面に転じる時
1、人生で今まさに手放すべきものは何か?
2、人生の舞台の袖で出番を待っているものは何か?」
一気に本を読み進めた。。。(続く)
日本法人のアメリカ支社(失業38日目)− 2020年7月8日
先週水曜に、初回の失業認定にハローワークに行ったが週明け火曜日には最初の失業手当が入金されていた。コロナ禍でもろもろの手続きが滞るという話を聞く中でとてもありがたい。本当に公務員の方々には頭が下がる思いである。
そして今日は朝から日経ベンチャーのアメリカ支社とのインタビューがセットされていた。これで6人、7人目となる。この会社は現在アメリカへの進出に勝負をかけており、アメリカサイドの社員もとても経験豊かで、その業界では有名な人物を採用している。今日のインタビュワーも、アメリカの某大手メディア企業で新規事業を立ち上げて成功させた経歴をもっていた。まずこういう人ときちんと話題をあわせて話をすすめるのはかなり難易度が高い。この準備のために、先週からアメリカの業界事情についての本を3冊ほど読んだが、所詮 付け焼き刃的な知識なのでそれをそのまま使っても通用しないだろう。
もちろん自分の見解をまとめておくとして、結局、インタビューの戦略としては、話題をふって相手に多く話させるという方向ですすめることにした。
最初は自己紹介ということで彼の方から自分の経歴、経験、なぜこの日本の会社に入ってかと話てくれた。その中でいくつか自分のキャリア経験と重なるような内容があったので、そこを軸に話題をふくらませていた。
話はずいぶん弾んでいい感じですすみ、インタビュー30分の予定だったが45分ほど時間を使ってくれた。
最後の質問で「なんでこの会社に入りたいと思っているのか」と聞かれた。
もちろん用意はしていたが、この質問は、今のステージには厳しい質問の一つである。多くの案件はエージェントから紹介を受けたものなので、自分でこの会社と選んで応募しているものではない。志望動機をきかれても突き上げて来るものはないのだ。しかしながら採用しようとしている方とのギャップが悩ましい。
流石にこういう人物と話す機会はいっぱい学びがあったし、楽しかったがなぜか不思議な後味とともにインタビューを終えた。
この会社の採用面接にも、かなりの時間、業界、会社に対する勉強時間、エネルギーをかけてきた。
いまはうまくいって欲しいとただ、ただ願っていた。