53才のリアルタイム リストラ日記

突然 リストラを通告された53才 サラリーマンの物語をリアルタイムでお伝えします。

必死 - 2020年3月4日

ヘッドハンターに紹介された会社の採用試験の日付が決まった3月11日12時から半日の予定だ。実はすでに社長とは会っていて面談は好感触だった。ヘッドハンターからもいい評価だったと聞かされていた。しかしながら、このポジションはアジア本社にレポートするポジションで部門責任者のポジションである。紹介があった当初は荷が思いと思って躊躇した。

実は数年前に部下とのコミュニケーションの悩みや、自分のこれからのキャリアの進め方に疑問を持ち、週末学校に通い、キャリアコンサルタントの国家資格の勉強をし、資格を取得した。その勉強を進めていく中で、組織でのポジションがあがっていくことが決してキャリアにおいての成功でないことを知った。寿命がのびて僕らの年齢でも80歳以上生きることになった今。たった30数年の会社人としてのキャリアよりも自分らしく働いて生きることのほうが重要な気がしていた。

外から社長の誘いで入社したものの、この会社で気の合う人々とともに汗して働くことの素晴らしさに気づいたのもその頃だった。会社が(正確にいうと、そこで働く仲間が)どんどん好きになっていった。

しかしもうもどるオプションはない。目の前のチャレンジに全力で向き合うしかなかった。

面接試験の概要をアジア本社の人事からメールで知らされた。試験は二部制で一部は課題と情報が提供されてそれをベースに2時間で企画書を作成。アジア本社役員と日本社長の前でプレゼンテーションを行う。そして第二部はマネージャーとして部下との擬似ミーティングを行うというものだった。すべて英語である。

英語は留学経験があるものの、バイリンガルレベルではない。日常の仕事では度胸となれで立ち回っていることが多い。

試験は一週間後、たぶんプレゼンづくりで時間がかかるであろうことを想定し、過去 様々な企画書で使った様式を引っ張り出してきた。

ちょうどコロナの本格化していたこともあって仕事も様々なプロジェクトが延期となっていたので一週間有給休暇を取り、さまざまな事業企画書の書き方のビジネス書をかき集めて昼夜を惜しんで勉強した。

まさに「必死」という一週間が始まった。

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