53才のリアルタイム リストラ日記

突然 リストラを通告された53才 サラリーマンの物語をリアルタイムでお伝えします。

日本企業 - 2020年4月30日

日本企業の案件も3件ほど入ってきた。いずれもここ2−3年に創業したベンチャーだった。現在、ジュニアレベルのマーケティング担当がいるが、ビジネスの拡大とともにマーケティングの組織づくりができる人材が欲しいとのことだった。

外資、とくにIT関連で長らく仕事をしているとやはり多文化の中で仕事をしたり、自由裁量で仕事をしたりという環境に慣れきっているので今更、国内企業で働くのはどうかと思うこともあるが、一方で国内企業に勤める同様の職種の友人たちとたまに話をしていると、特に企画系の職種のビジネスゴールがふわっとしているなと感じることも多い。一方、外資はその辺がかっちりしているし、それが達成できない時には戦力外通告をうけることも多々ある。そんなやり方がすべて正しいとは思わないが、少なくとも外資のビジネスの回し方は、成長途上でベンチャーで、ビジネスを軌道にのせるために貢献できるのではないかと思い始めていた。特にコロナ禍で今後の経済が先行き不透明な今、それでも求人したいという企業は、成長に確信を持っている会社と思える。

ただし、問題は年齢よりも現状年収だったり、転職社数だったりする。

自分がいくら、この年収で働けますと言っても、それが現状から乖離している場合、やはり今後の不満要素になるのではないか、転職経験が複数回あれば、すぐに会社をやめるのではないか、特に人事との面接では相手がそういう印象をもっているなというのをまじまじ感じてしまう。

4月中旬になってエージェントが面接を調整していた1社は「経済が先行き不透明なので、今回は給与レンジのもう少し低い人をとりたい」と断りの連絡があった。

もう1社とは4月15日、若い経営企画の責任者とインタビューがセットされた。彼はマーケティングも現在兼務しているとのことだった。インタビューは友好的な雰囲気ですすんだが彼自身もインタビュワーとしてあまりなれていないようだった。そしてマーケティングにこともあまり経験がないようで話が噛み合わなかった。そして今後のステップはGW後とのことだった。

最後の1社はまずCMOである採用マネージャーとのビデオインタビューだった。非常に人柄の良さそうな人で自分の過去の経験でそれそれどんな事を学んで次に仕事に生かしたかなど丁寧に聞いてくれた。インタビューは1時間予定だったが時間オーバーするほど話が盛り上がった。

そして 週明け月曜日、二次面接の案内をいただいた。このコロナ禍ではあるが実際に相対の面接をしたいということだった。相手は取締役だった。

僕より何歳か若い人だったが技術系の方だったので、過去の職務経験にそって、過去のいろいろな技術の話や、当時は盛り上がったが結果的に成功しなかったプロダクトの話など、それぞれの失敗体験で盛り上がった。温度感はあっていたが一方で実際の職務に関しての話はあまり噛み合わなかった気がした。なかなか、すばらしいビジョンを持った会社だったのでこっちが肩に力を入れてしまいすぎた。自分では失敗とまでは行かないまでも、うまくいったかと言えば、うなずけないできだった。

夜、家にかえって、今日のことを忘れるようにワインをしこたま飲んだ。そして深い眠りについた。

翌日、5月1日 お昼すぎ、その会社からメールで次の面接の連絡が入っていた。

f:id:Hide-mirai:20200504093805j:plain